【干す実践シリーズ特別編】なぜ今、干し野菜なのか。

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干し野菜が見直されている今

スーパーに行けば、1年中あらゆる野菜が並び、
冷蔵庫さえあれば、食べ物はいつでも新鮮なまま保存できます。

それでも今、「干し野菜」という昔ながらの方法が、
静かに、けれど確実に見直されてきています。

その理由は、単に保存できるからではありません。
自然とともに暮らすリズムを取り戻す——
そんな“感覚”を求める人が増えているのです。

太陽の光を感じ、風の流れを読みながら、
手のひらの上で「食材が変化していく」時間を味わう。
干し野菜づくりには、便利さの中で置き去りにしてきた
人と自然のつながりが、確かに残っています。

太陽のエネルギーを、暮らしに取り入れる

干し野菜は、太陽と風という自然のエネルギーを使って
食べ物を長持ちさせる知恵です。

火も電気も使わず、ただ天気を見ながら干す。
シンプルだけれど、そこには季節を感じる力が宿ります。

晴れた朝にザルを出して野菜を並べ、
夕方には「今日はよく乾いたな」と手に取る。

それだけで、自然と呼吸が合っていくような感覚があります。
毎日の天気に目を向け、太陽のありがたみを感じる時間——
干し野菜づくりは、そんな「小さな自然エネルギー利用」でもあります。

干すことで生まれる、おいしさと発見

干すことで、野菜は驚くほど変化します。

  • トマトは甘みが凝縮し、
  • ナスは油を吸いすぎず柔らかく、
  • 大根や人参は出汁いらずの本来の旨みをより引き出します。

水分が抜けることで、味が深くなり、
香りや食感までも新しく生まれ変わります。

干すというのは、ただ保存するだけでなく、
“素材を育て直す”ような調理の第一歩でもあるのです。

干し野菜は、未来のための保存法

電気で乾燥させる機械や冷蔵庫に頼る時代。
けれどもし、それらが使えなくなったら?

そんなとき、太陽と風があれば食べ物を守れる——
それが干し野菜の強さです。

これは“昔の方法”というよりも、
未来のための保存技術ともいえます。

化石燃料に頼らず、自然のサイクルの中で
食を整えることができる。
それは、エネルギーを自分たちで選び取る
サステナブルな暮らし方の象徴でもあります。

「干す」という行為がもたらす、心の変化

野菜を切って並べ、乾いていく様子を眺める時間は、
ただの作業ではなく、心を整えるひとときです。

少しずつ変化していく姿を見て、
「今日の風は少し冷たいな」「日差しが強くなってきたな」
そんな小さな気づきを通して、
自然と今の季節を感じることができます。

干すことは、自然のリズムに耳を澄ますこと。
日々の暮らしの中で、自分の速度を取り戻すこと。
忙しさの中で見失いがちな「生きるリズム」を、
もう一度思い出させてくれる行為でもあります。

まとめ|干し野菜は、自然と生きるための小さな実践

干し野菜づくりは、単なる保存ではありません。

  • 太陽と風を使い、自然と調和して暮らす知恵
  • うまみと栄養を凝縮し、食卓を豊かにする工夫
  • 季節を感じ、暮らしの速度を取り戻す時間

冷蔵庫があっても、干す理由がある。
それは「自然とともに生きる」感覚を、
もう一度手のひらに取り戻すため。

干し野菜は、未来の暮らしへつながる小さな実践です。
今日も太陽の下で、野菜を並べるその時間が、
あなたの暮らしを少しだけ豊かにしてくれるはずです。

あべゆか
あべゆか

みんなで干しごと、始めてみましょう♩

ABOUT ME
じきゅうスイッチ
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楽しくムリなく自給暮らし
埼玉県ときがわ町で、楽しく無理なく自給暮らしの日々。有機農業、ワークショップ、農家民宿楽屋を運営しています。食べることが大好きで、食の自給率はほぼ100%。お米・野菜・大豆・小麦・味噌・保存食など食の自給に特に力を入れています。
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